『お洒落な人とは流行に左右されず、好きなもの似合うものを着る人』
雑誌とか色々なところで色々な人が異口同音に、
それがまるで目から鱗の新発見!
はたまた誰も気づかなかった極意!かのように言ってるけど、
多分そんなこと、既に多くの人が百も承知じゃないの?
そうしたいのは山々でも、実行するのが困難な理由がある。
皆んなに同じような服を選ばせ、買わせ、
着せているのは、売り手だな。
巷には売り手が売りたい物しか並んでいない。
私のは上質、だから高価、よって特別。そう思わせたら売れる。
五十歩百歩、根本的には皆同じなのに。。。
冒頭の名(迷)言が、新たな流行りを作って売る為の、
魔法の言葉に聞こえて来る。
ワイドシルエットのチノが欲しくて、方々手を尽くし(友達が)、マークジェイコブスのデッドストックからようやく一本見つかった。しかも今出回っているシルエットのチノを五本買える値段でなっ( ̄▽ ̄)やっと気温が下がったので、予定通りデニムシャツと合わせて普通に着た。
この「普通に着る」が、今の私のテーマ。普通に着るっていうのは、人と違う着こなしをするよりずっと難しい。日々出合う、又はすれ違う人達の中に、いつまでも心に残るような素敵な人が居る。後々その人のことを思い出しても、素敵だったという印象ばかりで、これだけ洋服好きな私が詳細を思い出せないことも多い。その人の装い、立ち居振る舞い、表情などが渾然一体となって、醸し出されている空気が私を引きつけたのだと思う。良かれ悪しかれ、人の心に極端な印象を残さない服。
歳を取ると普通の服を普通に着こなすことが特別なことになる。年月を経て、練りに練られた老舗の和菓子が、中身の品質と品格を守る為に必要最低限なこと以外、過剰包装の必要が無いのと同じ。なんとかそんな風になれないもんか?来世でも再来世でも。。。
ワイドパンツは長めにヒールと合わせれば、足長効果抜群!だけど私はフラットで良い。このアタシが8センチヒールを履いたところで、成人女性の平均身長165センチ,更にCaucasianに限定すれば170センチ越え!のアメリカで、何が変わるというのか。自分の歩幅で、速度で、どこまでも歩いて行かれる自分でいたい。
…んだけど、Slip-onスニーカーを履いて写真を撮って思った。これじゃないな!こっちだな!と。お洒落を楽しむということは、自分にしか解らない美意識を、他人の非難や冷たい視線をモノともせず貫くことだと私は思っているが、その為なら無駄な時間やお金を費やすことを厭わないということにもなる。そんなことを、私も含めどれほどの人が全てに渡って出来るというのか?
ファッションは、買わせる、買わされるの せめぎ合い。私も一時期そのせめぎ合いでご飯を食べていたから良く解る。乗るも楽し、乗らぬもまた楽し。自分次第だ。地に足を着けて行こ!まだまだ必要ないと思いつつ、万が一に備えてトレンチを点検中。もう10年着ているけど、後10年は問題なくいけそう。これ着てジャングル探検でもしない限り、私の人生におけるトレンチはこれが最後だろう。もっと年取ったら、重いコートは多分着たく無いだろうから。私はワイドパンツが好きで、買い続け履き続けているけど、好みのものを探すのは至難の技の日々が何年も続いた。スキニーのせいだゾッ!だけど今年は違う。チノには手こずった(友達が)けれど、ワイドパンツを買うなら今年だ。そんな言い訳をしつつ、色々オーダー中。地に足を着けるんじゃ無かったのかYO (^^;;アクセサリーはGOLDこの間ご紹介したGOLDの靴と色違いのコレは、アンクルストラップがハンターグリーンなので、バッグは同色のクラッチを合わせました。
・・・て暑い!やっぱまだ暑いわ、トレンチ。