カテゴリ:お外ごはん( 3 )

金曜日のハロウィン。
子供達にとっては楽しみな日だったはずなのに…雨。
可哀想なことに、いよいよTrick or Treatも佳境に入る夕暮れに、
激しい雨が降り出してしまいました。
我が家が用意したキャンディーも売れ残り。
これ、どうすんの?
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そんな金曜日の遅いランチ。
お気に入りのメキシカンレストランに行ってきました。
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El Rarolito

それはこんなイイ感じの外見の40年続く家族経営のレストランです。
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薄暗い店内で、できるだけ明るい部分を選んで撮影してみました。
壁にかかった額縁には蜘蛛の巣、
あちこちに陽気なガイコツちゃん達。
ハロウィンと言うより、日本のお盆に酷似したメキシコの死者の日。
私はアートの学生としてプリコロンビアン〜メキシカンアートを学び、
Day of the Deadの風習にも、敬意を抱いているので、
やっぱり今日は食べなきゃね、メキシコ料理。
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トルティーヤチップス&サルサ

座った途端に有無を言わさず出てくる、
トルティーヤチップス&サルサ。
トルティーヤチップスは揚げたてアツアツ。
ライム入りメキシカンビア。
テーブルクロスには蜘蛛がゾロゾロ。
バーテンダーのシャツの色はカボチャ色。
完璧!
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HUEVOS CON CHORIZO

これは私の大好物、
チョリソソーセージの入ったスクランブルエッグ。
わたしはこれに必ずジャガイモを入れてもらいます。

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ENCHILADAS VERDES

エンチェラーダのベルデソース。
ベルデソースって言うのは緑のトマティヨという、
トマトとナスとホウズキのコラボみたいな野菜で作ったソースで、
私は、好き好き大好き。

どちらもトマトで煮込んだご飯が添えられているでしょ?
実は本来この半量はリフライドビーンズと呼ばれる豆料理であるべき。
…なんだけど、苦手なの。
味が嫌なんじゃなくて、食べたら必ず酷い胸焼けがーーー!
私がそんなことになるのは、世界のあらゆる料理の中で今のところ二つだけ。
一つがこのメキシコの豆料理で、
もう一つが霜降りの牛刺し。

私がブログで頻繁に お外ごはんを紹介しないのは、
私が大好きで物凄く美味しいものを、
正しく紹介する自信が無いから。
今回の写真もやっぱり見た目悪いよね?
お皿の面積一杯に目一杯、これでもかっ!と盛り付けられたお料理は、
ピクチャーパーフェクトでは無いのよねー ~_~;
色も全体的に同系色グラデ的な・・・・
この写真を見て、うまそうだーーと思うのは、
実際に食べたことの有る人だけだと思うもん。
好きなものを正しく伝えられないことは本当に悲しいね。
伝えることが難しい反面、
見たことも聞いたことも無いお料理の味を想像したり、
ましてや美味しそう!と思うことも同じように難しいししね。

メキシコにルーツを持たない人であっても、
カリフォルニアで生まれ育った多くの人が、
メキシコ料理を お袋の味、ソウルフードだと言います。
それぐらい生活に馴染んで、どこの家庭でも作られている他国の料理。
日本で例えるなら、お母さんの作るシュウマイが一番好き、みたいな。

書き出したらどツボにハマるのが分かっているので書かないけれど、
カリフォルニアでのメキシコからの移民問題は、とても微妙。
様々な立場の人が様々な視点から意見を持っているのは当然だし、
歴史を学べば学ぶほど、更に頭が混乱してくる問題です。
このような民族的な問題に直面した時、
私のような部外者はどう考えるべきか?
私は割とシンプルな基準を持っていて、それが何処の誰であれ、
労を惜しまず働く人には敬意を払い信頼を寄せる方針です。
額に汗して、自分の手を汚して働く人を私は信じることにしています。
理屈も、権利の主張も、感情論も、権力も腕力も、
黙々と身体を動かす姿の横にあっては、
色褪せて見える。

メキシカンレストラン El Farolito
メキシコからの移民家族が、長い長い努力と地道な労働の末、
力を合わせて一家のお母さんの夢を形にした愛すべきレストランです。
ウェブサイトはこちら


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多分食事中ずっと息を止めて居る人はいないよね。
食べるというのは、その周りの空気を一緒に吸い込むということ。
やっぱりその土地の空気の中で食べるのが一番美味しいと、
旅に出て食事をする度に思う。
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ベトナム / 揚げ春巻き

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ベトナム / Phở

例えるなら、ベトナムコーヒーなんていうのは、
冷房の効いた小綺麗な部屋で飲んでも、ただ甘いだけのコーヒー。
バイクの排気ガスやタバコや食べ物や、
その他もっとヤバイ感じの匂いが作り出す空気の中で、
湿気でべたつく外の硬い椅子に座って味わった時、
しみじみと、生きてて良かったとさえ思う。
それが私にとってのベトナムコーヒー。

私は蕎麦処の生まれだけれど、東京で仕事をしていた頃
それを知った人達が、もちろん善意で、
東京の様々な蕎麦の名店に案内してくれた。
正直15年の間にも、東京の蕎麦屋さんで感動的な味には出会えなかった。
そもそも、ものの値段には相場というのが有って、
一枚2000円もする ざる蕎麦には首を傾げるばかり。
蕎麦は、誰でもが気軽に食べられる値段の中で、
その味を競うべきものだ。
美味しければ、いくらでも払う的なのはチョットね、下品。
田舎の空気の中で、友達のおばあちゃんが、
あっという間に打ってくれるそばの方が、
胃袋と身体と心に沁み渡るんだよね、私は。
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台湾 / 魚燻、牛肉と豆腐の炒め物

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台湾 / 焼き餃子

LAには、およそあらゆる国からの移民が暮らしていて、
それぞれの民族が大小様々な街を形成している。
運良くその中に潜り込んで、宝クジを引き当てれば、
物凄い味に出会えるのがLAで暮らす醍醐味だと思う。
自分が食べたいと思う味を、妥協しないで作る。
媚を売らない、ご機嫌を取らない。
そういう店を探し当てるのは運を信じて足を使い続けるしかない。
レビューなんて言うのは、はなから無視。
食べ物の味ぐらい自分で決めさせろって思わない?

今日写真で色々紹介して居るのは、
LA界隈に有る、我が家の家宝のような食堂の品々。
どの国も何度も仕事やプライベートで出かけているけれど、
本国の味に勝るとも劣らない地元の味を食べさせてくれます。
一生懸命食べれば、一生懸命それに応えてくれようとする、
本当に食べることが好きで、自分の国の料理に誇りを持っている、
そんな家族が、力を合わせて経営している店ばかり。
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タイ / 焼きエビのスパイシーダレ

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タイ / ボートヌードル、ナスと鳥肉のバジル炒め

家族経営のこういうお店は、
大抵年に一度は、それぞれのハレの日に合わせて帰国してしまう。
その間長ければ3週間、私たちはこの味を我慢しなくてはならない。
実際来月早々にタイ食堂の家族が帰省してしまう!
行かなきゃ!絶対行っとかなきゃ!
あと2回ぐらい( ^ω^ )

良い店を守り、いつまでもその味を楽しみたいと思うなら、
初めての店には忙しい時間帯を外して行く。
常連になっても大きな顔はしない。
これは我が人生の師、故池波正太郎 大先生の教え。
このマナーは万国共通だと思って実行しています。


m(._.)m
私が好む店はほとんど、
ウェブサイトなど無い小さなお店ばかりなので、
ここに紹介するのは難しいのですが、
本気でご興味のある方はご一報いただければ、
喜んでインフォメーションを差し上げます。

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昨日は香港だったから、
今日はLAネタで。

あまり無いことなんだけど、
朝から用事が有って外出した とある日。
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Philippe the Original http://www.philippes.com

もしも朝 Down Town LAに居るのなら、
必ず朝食に立ち寄るのがここ。
大好きなレストランです。
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コレがメニュー。
横に長〜く広がったカウンターの端の壁に掛かったボードなんだけど、
見えないし。。。小さくて。
ボーッと突っ立って、全部見ようなんて思ったら、
凄く混雑しているから、迷惑甚だしい。
でも大丈夫。
オーダーするのは いつも決まって
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コレと
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コレ。

上の写真はフレンチディップサンドイッチ。
このお店を人気店にしたシグネチャーディッシュです。
下の写真は言うまでもなくドーナツ。
プレーンとシナモンです。
コーヒーにミルク入れる?と聞かれるから、
入れな〜い♪と答えても、いつも必ず入れてくれやがる ^^;
なんで聞くんだろ?

サンドイッチ。見た目悪いでしょ。
でもねー、美味しい。ほんっとに美味しい。
柔らかめのフレンチブレッドに、薄切りのビーフをぎっしり挟んでから、
スープみたいにさらっとしたグレービーに、
ドボンと浸されて出てきます。
この手のサンドイッチを召し上がったことがなければ、
ちょっと想像つきにくいよね。

ドーナツは朝だけメニューで売り切れ御免。
私にとっては懐かしい味です。
食べてると涙が出てくるような味。
昔、子供の頃、母が揚げてくれたドーナツそのままなんだもん。

母がドーナツを揚げ始めると、
妹と一緒に お砂糖の入ったビニール袋を持って、
ワクワクしながら母の後ろに立ってるんだよね。
ドーナツが揚がると、母が一つずつそれを袋に入れてくれて…
私達はビニール袋の上をしっかり持って、
シャカシャカと振りたくるワケ。
そうするとドーナツに万遍なくお砂糖がまぶされる仕掛け。

はじめてこのお店の食べた時、
なんかもう笑いながら泣いちゃった。
美味しくて 懐かしくて 嬉しくて。

いつまでも いつまでも 心に残る味。
思い出の味は、時に私を励まし支えてくれるのです。

私もそんな味を誰かの心に残せてるかな?


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