アジア食巡り 〜LAはそういうところ〜

多分食事中ずっと息を止めて居る人はいないよね。
食べるというのは、その周りの空気を一緒に吸い込むということ。
やっぱりその土地の空気の中で食べるのが一番美味しいと、
旅に出て食事をする度に思う。
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ベトナム / 揚げ春巻き

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ベトナム / Phở

例えるなら、ベトナムコーヒーなんていうのは、
冷房の効いた小綺麗な部屋で飲んでも、ただ甘いだけのコーヒー。
バイクの排気ガスやタバコや食べ物や、
その他もっとヤバイ感じの匂いが作り出す空気の中で、
湿気でべたつく外の硬い椅子に座って味わった時、
しみじみと、生きてて良かったとさえ思う。
それが私にとってのベトナムコーヒー。

私は蕎麦処の生まれだけれど、東京で仕事をしていた頃
それを知った人達が、もちろん善意で、
東京の様々な蕎麦の名店に案内してくれた。
正直15年の間にも、東京の蕎麦屋さんで感動的な味には出会えなかった。
そもそも、ものの値段には相場というのが有って、
一枚2000円もする ざる蕎麦には首を傾げるばかり。
蕎麦は、誰でもが気軽に食べられる値段の中で、
その味を競うべきものだ。
美味しければ、いくらでも払う的なのはチョットね、下品。
田舎の空気の中で、友達のおばあちゃんが、
あっという間に打ってくれるそばの方が、
胃袋と身体と心に沁み渡るんだよね、私は。
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台湾 / 魚燻、牛肉と豆腐の炒め物

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台湾 / 焼き餃子

LAには、およそあらゆる国からの移民が暮らしていて、
それぞれの民族が大小様々な街を形成している。
運良くその中に潜り込んで、宝クジを引き当てれば、
物凄い味に出会えるのがLAで暮らす醍醐味だと思う。
自分が食べたいと思う味を、妥協しないで作る。
媚を売らない、ご機嫌を取らない。
そういう店を探し当てるのは運を信じて足を使い続けるしかない。
レビューなんて言うのは、はなから無視。
食べ物の味ぐらい自分で決めさせろって思わない?

今日写真で色々紹介して居るのは、
LA界隈に有る、我が家の家宝のような食堂の品々。
どの国も何度も仕事やプライベートで出かけているけれど、
本国の味に勝るとも劣らない地元の味を食べさせてくれます。
一生懸命食べれば、一生懸命それに応えてくれようとする、
本当に食べることが好きで、自分の国の料理に誇りを持っている、
そんな家族が、力を合わせて経営している店ばかり。
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タイ / 焼きエビのスパイシーダレ

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タイ / ボートヌードル、ナスと鳥肉のバジル炒め

家族経営のこういうお店は、
大抵年に一度は、それぞれのハレの日に合わせて帰国してしまう。
その間長ければ3週間、私たちはこの味を我慢しなくてはならない。
実際来月早々にタイ食堂の家族が帰省してしまう!
行かなきゃ!絶対行っとかなきゃ!
あと2回ぐらい( ^ω^ )

良い店を守り、いつまでもその味を楽しみたいと思うなら、
初めての店には忙しい時間帯を外して行く。
常連になっても大きな顔はしない。
これは我が人生の師、故池波正太郎 大先生の教え。
このマナーは万国共通だと思って実行しています。


m(._.)m
私が好む店はほとんど、
ウェブサイトなど無い小さなお店ばかりなので、
ここに紹介するのは難しいのですが、
本気でご興味のある方はご一報いただければ、
喜んでインフォメーションを差し上げます。

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